日本の全1741市区町村を大学生の間にカブで一周して写真を撮る。そんな目標を1月に達成した広島大生の仁科勝介さん(23)。中断を挟んで400日。陸路だけで4万キロ以上を走り、撮った写真は5万枚を超えた。誰に会っても、「あなたのふるさとを少しだけ知っています」と言えるようになったことが自慢だ。
日本には1741の市区町村がある。大学生の間に、すべてを自分の目で見て、納得できる写真に残す。「撮った写真を並べて日本地図ができたらステキだな」。日本一周ならぬ市区町村一周を思いついたのは、広島大経済学部に入学した年の夏だった。
拡大する青空に広がる入道雲=2018年8月1日午後0時27分、長野県伊那市、仁科勝介さん撮影
4年生になる春、同級生がスーツ姿で企業を回り始めた頃に休学。110ccのカブにまたがり、故郷の岡山県倉敷市を発った。アルバイトでためた費用は200万円。知人のつてをたどったり、野宿をしたりして節約した。
北海道・根室で見た昇る太陽。…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル